2026.08.12

Sunoの「9月3日からのダウンロード回数制限」解説と、制限の回避方法について。

執筆: 輪廻タヲ ・ AIを活用した音楽・イラスト・映像作品を制作するコンテンツクリエイター

"SUNOダウンロード制限開始!!!"

Sunoの8/10発表のアナウンスにて、正式にダウンロード回数の制限についての発表がありました。
適用は、2026年9月3日から。
今回はその内容について、どこよりもわかりやすく、詳しく解説します。

プラン別のダウンロード回数の上限

・Free:生涯7回(月リセットなし、個人利用のみ・商用利用権なし)
・Pro:月20回
・Premier:月60回
・Suno Studio利用者(Premier):無制限
(Suno公式ブログ)

上限を超えた分は追加購入も可能とされていますが、価格や単位は公式に明記されていません
Freeの7回を使い切った場合は、有料プランへの移行が案内されています。

カウントされるのは、「曲」単位

ダウンロードのカウント方式は、Suno公式FAQで具体的に説明されています(Suno Help)。

・1曲=1ダウンロード(MP3/WAVなど形式を分けても、曲単位で1)
・ステム一式は、その曲の1ダウンロードにまとめてカウント
・一度落とした曲は、再ダウンロード(別形式含む)してもカウント対象外
・失敗・中断したダウンロードはカウントされない

そしてもう一点、見落としやすい注意点があります。
このルールは、9月3日より前に作った曲のダウンロードにも遡って適用されます。
ライブラリ内の保有・再生・共有自体は、これまで通り消えません(Suno公式ブログ)。

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ダウンロード回数の考え方について

ここからが、実際に曲を作っている身として一番気になるところです。

生成と、ダウンロードは別軸です。
生成・試聴・カバーをどれだけ回しても、カウントは減りません。
減るのは、端末に書き出す瞬間だけです。

ステムをいくつ生成しても、消費は曲単位の1回です。
1曲から何本ステムを分離しても、まとめて1カウント。
ボーカルだけ、ドラムだけ、と分けて何回もダウンロードするような使い方でも、同じ曲である限り消費は増えません。
制作でステムを多用するスタイルでも、そこは想像より圧迫されません。

一方で、複数テイクを混ぜる運用は、本数の分だけ効きます。
3テイクを素材として使うなら、3トラックのダウンロードで3カウント。
別テイクは別トラック扱いなので、「再ダウンロードは無料」というルールの恩恵を受けられません。

そして、一番痛いのがセリフ抜きのような、短尺素材を大量に別トラックで書き出す運用です。
カウントは尺の長さではなく、トラック数で決まります。
3秒のセリフ1本でも、フル尺の1曲でも、消費はどちらも同じ1。
「10パターン出して、良い3本だけ抜く」を繰り返すと、抜いた本数がそのまま直撃します。
Proの月20回は、この使い方だとすぐに底をつきます。

ダウンロード回数制限が無制限化する「Open in Studio」という新機能。

唯一の抜け道が、曲メニューの「Edit」から選べるOpen in Studio(New)です。
端末にダウンロードせず、曲を直接Studioに持ち込めます。

曲の「…」メニューを開き、「Edit」の一覧の中に「Open in Studio」があります。

曲の編集メニュー。Editの項目の中にOpen in Studio(New)が赤枠でハイライトされている

タップすると、Single-track(フルミックスのまま)か、Multi-track(既存のステムを使う)かを選ぶダイアログが出ます。
どちらを選んでも、ここではダウンロードが発生しないため、カウントは消費されません。

Open in Studioダイアログ。Single-track(Use the full mix)とMulti-track(Use existing stems)の2択

Studio内での生成・編集・ステム分離は、あくまで「生成」であって「ダウンロード」ではないため、カウントを消費しません。
そして、「Studioからの書き出しは、回数無制限」というのが、今回の制度のからくりです(Suno公式ブログ)。
セリフ抜きや複数テイクの混ぜ込みのように、素材を大量に書き出す作業は、Studio経由に切り替えることで、本数を気にせず完結できます。

Studio自体は、2025年9月25日に発表された機能で(Suno公式ブログ)、公式ヘルプセンターでPremierプラン限定と明記されています(Suno Help)。
つまり「Open in Studioが使える=Premier」と考えて間違いありません。

要約「たくさんダウンロードしたかったら、Premierプランで契約してね☺️」 by Suno

新制度は、スパム的なリリース音源の乱立を抑制するためのものと考えられ、Premierプランを使えば、実質、無制限の状態は継続されます。

ユーザー目線でも、月20回のダウンロードは、カジュアルユーザーとしては決して少なくなく、Suno内部の投稿で完結しているユーザーは、そもそもダウンロードの必要すらありません。

Proプランでも事足りるユーザーも少なくなく、非常にユーザー目線に立った、バランスの良い施策であると感じます。

実際、自分がどのくらいの曲数をダウンロードしているかって、私もあまり把握していないので、これからSunoの利用を検討している方は「とりあえずPro、回数制限が気になったらPremier」で良いんじゃないかと思います。

輪廻タヲ

輪廻タヲ / Rinne Tao

AIを制作に活用するコンテンツクリエイター。音楽、イラスト、映像作品を中心に発信しています。

最新作品やAIに関する考察はXで発信しています。

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