2026.02.22

新曲「深海」ご視聴のお礼と、少し制作の裏話

執筆: 輪廻タヲ ・ AIを活用した音楽・イラスト・映像作品を制作するコンテンツクリエイター

新曲「深海」ご視聴のお礼と、少し制作の裏話

新曲「深海」をご視聴、リアクションいただいた皆様、ありがとうございました。

輪廻タヲ @TaoRInne・2月19日

— new song MV —
「深海」

music : suno + DTM
Artwork:midjourney + Kling

suno▼
https://suno.com/s/q9REeCiLF4Dobl5x

spotify▼
https://open.spotify.com/intl-ja/album/7pulq3cniEtBBu1VbkD4bn

#RInneTao #SunoAI #kling

元ポストを見る

少し変わった曲だし、キャッチーでもないので、理解していただけるのかな?と不安でしたが、温かい反響をいただけて単純に安心しましたし、嬉しかったです。
ありがとうございます。

ここ数日、バタバタしていたのですが、少し時間が取れたので、お礼と、少しだけ制作の話もさせていただきます。

①楽曲制作フロー

  • Sunoで実験要素の強めなインスト音源を作る
  • cover機能で「ダブステップ+細かい仕掛け」をプロンプトにして再生成。
  • 曲の基盤になる音源ができたら、同じプロンプトで歌詞を載せつつ、プロンプトを調整して歌構造を作る。
  • 複数の生成パターンをステムでダウンロード。
  • DAW上で要素を組み合わせてレイヤーして、ミックスマスタリング、完成です。

②Sunoの使用感

歌詞や歌メロの差し替えは、現状、ステムで再生成するより、たくさん生成した中から素材を拾っていく方が簡単です。
細かいエディットはMelodyneで直したりもします。

これでやりたいことは大体できてしまうので、ある程度、狙っているメロディーに落とし込むことも全然できるかな、って感じです。

Suno Studioは今のところ使い道がないなって印象。
どれだけ機能拡張をしても、DTMでやってる側からすると、ソフト的にも安定性的にも、自分の環境に分があります。

③Sunoのプロンプトメイク

一つの生成で複数の要素を入れても、あまり言うことを聞いてくれないので、今回のように、複数に分業する方が、狙っているものを作りやすいです。

アレンジでは、Lyric欄にガンガン要素を書いていく方が、細かい制御はしやすいので、styleよりもむしろlyric項目を重要視すべきだと思います。

私は音楽的な用語をある程度知っていますが、Sunoのプロンプトメイクで優位性をもてるか、というと、そこまで感じませんでした。
プロンプトはGeminiを使って作っていますが、Geminiは今、音楽も動画も読み込んで理解ができるので、変に専門用語であーだこーだ言うよりは、URLや動画を投げて「この動画の0:00〜0:00部分みたいな効果を取り込みたい」みたいな言い方で表現した方が、目的に近づきやすいと思います。

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④AI制作音楽でも、最低でもマスタリングはしたほうがいい

Sunoの音楽生成は「一つの大きな氷を削って、作品を作るようなもの」だと私は解釈しています。

通常、音楽は複数の音が重なったときに、その重複部分をどう処理するか、という工程がありますが、生成音楽はそこを「初めから重ならない」ように作るので、ステム化すると、本来重なっている部分が音として細く書き出されてしまいます。

こうした素材には、アナログ系のプリアンプやエミュレーションが、非常にポジティブに作用します。
細い音を加工して使いやすい音に作り変える作業に「サミング」「リアンプ」といったアプローチがありますが、これによって、音の魅力は復活せずとも、加工品として説得力を大きく取り戻すことができます。

マスタリングでは、「サウンド全体の傾向、質感」「ダイナミックレンジ」「楽曲のスピード感」と向かい合うことになります。
この点も、Sunoは解釈がゆるく、無難だな、という印象があります。

Sunoに限らず、音楽生成AIはあくまで「音楽を作る役割のAI」。
エンジニアリングの専門家ではない、という点は、理解が必要です。

⑤AI音楽の未来。

AI音楽は、どうしてもその構造から、構造的な矛盾や、音質の問題と向き合うことになります。
それは、DTMのサンプリングシンセの歴史も同じでした。

ただそれを否定するのではなく、問題を一つずつクリアして前に進めることで、AI音楽は間違いなく音楽シーンの中で必要な役割を持つようになります。

今の音楽で、サンプリングシンセを使っていない曲なんて、ほとんどありません。
AI生成も、同じです。

私は、自分の音楽を表現しながら、そうしたAI音楽の歴史を前に進める一助になれるような作品を作ることを努めています。

そういった面も感じていただきつつ、作品を楽しんでいただければ嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

輪廻タヲ

輪廻タヲ / Rinne Tao

AIを制作に活用するコンテンツクリエイター。音楽、イラスト、映像作品を中心に発信しています。

最新作品やAIに関する考察はXで発信しています。

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